ディレクター・常任指揮者 : 松村 勇
福井コールアカデミー創立以来の指揮、作曲、編曲を担当。「第九」「メサイア」「宗教曲」「組曲」など、名曲への取り組みが活動の中心ですが、自作に絞り、福井コールアカデミーと共に歩んだ軌跡を紹介します。
先ず初めに紹介するのは、福井県出身の芥川賞作家津村節子原作で、プロのオペラ歌手、指揮者、演出家を招聘し、当団も公募団員と共に合唱を担当し、福井県出身の夭折の天才(山川登美子、森田愛子、今川節)を扱ったオペラ風の作品「音楽劇『福井ルネサンス』(2006年)」の作曲と編曲を担当したことです。
県内で活躍する詩人や歌人の作品に作曲し、当団で発表した主な合唱曲として、定道明:詩「鶴来(2007年)」。元団員森文子:詩「息子へ(2009年)」。足立尚計の短歌「スサノオの荒び(2014年)」(本日改訂版を再演)。昨年発表の杉原永綏の短歌と大伴家持の和歌二首「五幡の坂(2022年)」。元団員川村信治の詩「うたいあわせて そんなにもやわらかく(2021年)」。この曲を当団愛唱歌として歌い続けたいとの団員の声は作曲者冥利に尽きる所です。2023年10月24日開催の第34回定期演奏会では川上明日夫:詩「雲・夏水仙(狐川が背景)」を初演致しました。
原作に基づき作詞作曲した作品もあり、井原西鶴の名作で敦賀が舞台の「茶の十徳も一度に皆(2017年)」、「無名兵士の言葉(2011年)」の二曲は当団が初演です。名作「雨ニモマケズ」(2010年)はホームページ「福井コールアカデミー:ようこそ」で視聴可能です。合唱活動とは別に、2021年より、勝山市のミュージカル劇団ドラゴンファミリーの作曲を担当しています。宮沢賢治「双子の星」「風の又三郎」、2022年に「恐竜は埋もれている」。「澄んだ空気に一番星」は、2023年11月12日に公演。
永年小浜の「男声合唱団フロッグス」の常任指揮者を務めていたが2021年に退任。同じく常任指揮を勤めていた「みはま混声合唱団」は今年3月に残念ながら解散。平均年齢70代後半の今庄うたおう会「栃の木」は、第32回県選抜芸能祭に出演。2003年県文化芸術賞受賞。福井県合唱連盟特別顧問は今年退任。
常任指揮者: 野村 輝
大学時代は男声合唱団を指揮。卒業後、福井混声合唱団を経て、福井コールアカデミー創立以来の専任指揮者。第三回公演より1ステージの指揮を担当。時に厳しく時にユーモラスな指導は団員からの信頼も厚い。さだまさしの大ファンでもあります。
ピアニスト: 加藤俊裕
福井大学を卒業後渡独、ドイツ国立ヴュルツブルク音楽大学を経て、ドイツ国立エッセン・フォルクヴァンク芸術大学大学院修了。これまでに5回のリサイタルを開催。その他、福井県内外の演奏会やイベントにて、ソロ、協奏曲、室内楽、合唱ピアノ等、精力的に演奏活動を行う。現在仁愛女子短期大学幼児教育学科非常勤講師、NPO法人ふくい子どものための音楽教室講師。令和元年度県文協奨励賞受賞。
ピアニスト: 品川真理子
武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科鍵盤楽器ピアノ科専修卒業。現在、「福井コールアカデミー」「男声合唱団ゴールデンエイジ」ピアニスト。